結婚相談所のポータルサイト、口コミ、HPについて
結婚相談所を検討する際に実際の利用者や知人の紹介であれば信用できますが、インターネット上のポータルサイト(比較・ランキングサイト等)や誰でも匿名で投稿可能な口コミ等を参考にする場合にはとても注意が必要です。業者による営利目的(キックバック等)の為に作られた誘導サイトや相談所関係者自身による自作自演(なりすまし)の好意的な口コミ投稿と推測されるものが非常に多いです。(良い口コミばかりや☆☆☆☆☆ばかり、短期間に連続して投稿されてる口コミは要注意。)また、悪い口コミに関しても入会を断られた人や自身に原因があり上手くいかなかった人の投稿、競合店等の嫌がらせ投稿も簡単に可能なので、どちらにせよしっかりとホームページやブログの「内容」で判断されることをおすすめいたします。(全く口コミがない場合、利用者が少ない・実績が少ない・開業したばかりといった可能性もあります。)
その他、結婚相談所のホームページやブログに掲載されている「成婚者からの感謝の手紙(写真)」も真偽の見極めがとても重要です。「筆跡がどの手紙もよく似てる」「手紙に折り目がついていない」「切手の貼ってある封筒や手紙が掲載されていない」「パソコンで作られた手紙ばかり」は本物ではないかもしれません。
「入会者・成婚者が続出!」「全力で徹底的にサポートします!」「24時間いつでも相談OK!」等といった目を引くような記載も事実ではないかもしれません。また、ここ最近どのような業種にもよくある「人気№1・満足度№1・信頼度№1」等といった記載についても、これらの№1は実際に利用された人の回答統計でない場合があります。結婚相談所側が「№1調査会社(リサーチ会社)」に依頼して(お金を払って)その調査会社が雇ったモニタ-によるアンケート結果だけで№1としているケースが多いです。
結婚相談所の成婚率について
成婚率を参考にされる場合には、とくに注意が必要です。成婚率といえば「成婚退会者数÷会員数」と思うかもしれませんが、全ての結婚相談所や婚活サービス会社で統一されている定義や計算式はなく、「成婚退会者数÷総退会者数」といった計算式で算出した数字を記載している結婚相談所が多いです。企業が発表する離職率の計算式、離職者(退職した人数)÷常用労働者数(基準日時点で働いている人数)とは全く違う計算方法です。しかも、具体的な人数(何名中、何名成婚)の記載はほとんどありません。
例えば、2019年1月〜2019年12月の1年間を対象期間とする、Aという結婚相談所とBという結婚相談所の成婚率があったとします。
A相談所の場合、1年間の登録会員数が10名で、
その年に退会した者4名(自己都合退会者2名+成婚退会者2名)であれば、
上記の計算式で2÷4=成婚率50%。
B相談所の場合でも、1年間の登録会員数が1000名で、
その年に退会した者400名(自己都合退会者200名+成婚退会者200名)であれば、
上記の計算式で200÷400=成婚率50%。
同じ成婚率50%ですが、結婚相談所の実績としては全然違います。プロ野球でも1年間で「4打数2安打の選手」と「400打数200安打の選手」とでは、同じ打率5割でも同じ実績・実力とは言えません。
成婚率に関しては、プロ野球の打率ランキングで対象となる最低打席数のように定められた基準がなく、各結婚相談所によって自社会員数も全然違うので、成婚率で各社を比較するにはとても無理があります。また、野球の打率と同じで母数(会員数)が多い結婚相談所ほど成婚率は低くなると考えられます。
結婚相談所の具体的な実績が気になる場合は、「今までに何名が成婚しているか?」成婚人数(実数)でご判断されることをお勧めいたします。
また、「1年以内の成婚率〇〇%」といった記載についても注意が必要です。利用した人のうち○○%の人が1年以内に成婚したという意味ではなく、成婚した人の中で1年以内に成婚した人が〇〇%という意味で記載している可能性があります。しっかりとご確認下さい。
【消費者庁】
- 比較広告について https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/comparative_advertising/
- 優良誤認とは https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/misleading_representation/
- 有利誤認とは https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/advantageous_misidentification/
高額な料金を払ったからといって、見た目のいい人が多かったり、
必ず結婚相手が見つかるとは限りません
会員のルックス・スタイル・センス・性格に関しては、ほとんどの結婚相談所で具体的な入会基準を設けていないと思います。
IBJ等の同じ連盟や協会に加盟している結婚相談所であれば各社で検索システムを共有しているので、どこの相談所を利用しても同じ登録者からお相手を選ぶことができます。
大きく分けて結婚相談所も入会時の初期費用や月会費・サポート料がわりと高額で成婚料の設定がない会社と、お相手が決まるまでに係る費用は抑えてある代わりに成功報酬的な成婚料が必要な結婚相談所に分かれます。
前者の場合にはお相手が見つからなかった場合に金銭的な負担は大きくなりますので、結婚相談所を選ぶ際には成婚料設定の有無も判断材料の1つとなるのではないでしょうか。
結婚相手紹介サービス業認証制度 マル適マークCMS
結婚相談所を利用される方は、入会前に知りたいことが沢山あります。
「ホームページやブログに記載されている実績・会員数・サービス内容は本当?」
「プライバシー、個人情報は適切に取り扱ってくれるのか」
「入会後に余分な費用が次々と掛かってこないか」等々・・・。
結婚相手紹介サービス業を所管する経済産業省から公表された「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究会報告書」の提言により、平成20年にサービス産業生産性協議会が、安心して利用できる安全な結婚相談所とはどのように運営しなければならないのかという、「結婚相手紹介サービス業認証制度に関するガイドライン」を作成しました。
このガイドラインに基づいた運営がされている結婚相談所であるということを結婚情報サービス、相談所、仲人・ カウンセラー等と利害関係のない、弁護士、消費者問題、個人情報保護の専門家といった有識者や学識経験者から構成される公正・中立的な第三者機関である、特定非営利活動法人・日本ライフザインカウンセラー協会(JLCA)が、書類審査と実地審査をクリアした事業所について サービス内容や運営状況はもちろん、ホームページの細部に至るまで、それぞれ専門分野の最新の動向に照らし合わせて審査し、合格した結婚相談所だけに認証発行されるのが「マル適マークCMS」といわれるものです。
これを付加されている結婚相談所は特定商取引法や個人情報保護法等、関係法令がしっかりと遵守されている事業者といった1つの証となり、第3者が認証を発行することが高い信頼性の特徴です。
「マル適マークCMS」 http://www.counselors.jp/lp7/cms.html